住宅リフォームの現場で、網戸に関する相談を受けることは非常に多いと、窓まわりの専門家は語ります。特に「網を張り替えたばかりなのに虫が入る」という訴えは、隙間対策の重要性を物語っています。インタビューの中で専門家がまず指摘したのは、消費者の多くが「窓の半開き」が原因であることを知らないという点でした。網戸の防虫システムは、網戸の枠と窓の枠が一点で重なることを前提に設計されています。窓を中途半端に開けると、その重なりが解消されてしまい、ガラス戸と網戸の間に指一本分ほどの通路ができてしまうのです。専門家によれば、これを防ぐには窓を全開にするか、さもなければ「左側専用の網戸パッキン」を追加する必要があるといいます。しかし、それ以上にプロが注目するのは、網戸の「上下」の隙間です。網戸の横方向の隙間は目につきやすいですが、実はレールの上下、特に網戸がレールに接する四隅の部分には、構造上どうしても小さな空間が残ります。ここを埋めるために、メーカー純正の「防虫ブロック」や「エンドキャップ」と呼ばれる樹脂パーツが装着されていますが、これらが劣化で割れたり、清掃時に外れて紛失したりしているケースが目立ちます。専門家は、内覧や点検の際、必ず網戸を閉めた状態で外からスマホのライトで照らし、室内側に光が漏れてこないかを確認するそうです。光が漏れる場所は、すなわち虫の侵入経路です。もし隙間が見つかった場合、プロは単にテープを貼るだけでなく、戸車の調整を行って網戸全体の姿勢を正すことから始めます。網戸が窓枠に対して平行であれば、モヘアが均等に当たり、自然と隙間は最小化されるからです。また、最近の住宅で増えている「プリーツ網戸」や「ロール網戸」の場合、隙間対策はより複雑になります。これらの網戸はワイヤーでガイドされているため、ワイヤーのテンションが緩むと隙間ができやすくなります。専門家のアドバイスによれば、こうした特殊な網戸こそ定期的な専門業者による点検が推奨されるとのことです。最後に、最も手軽で効果的な隙間対策として、市販の「植毛タイプの隙間テープ」を網戸の縦枠全面に貼ることを挙げてくれました。純正のモヘアに加えて、予備の障壁を作ることで、防虫効果は格段に上がります。網戸という、一見原始的とも思える設備を完璧に使いこなすには、こうしたプロの細かな配慮と、日々の観察が欠かせないのだと改めて実感させられる内容でした。
網戸と窓の隙間対策をプロの視点で深掘りするインタビュー