本事例では、築20年のマンションの一室、6畳間の床をカーペットからフローリングに変更した際の具体的な費用内訳と工程を検証します。このプロジェクトで採用されたのは、遮音性能が求められる集合住宅に適したLL45規格の複合フローリング材です。マンションのリフォームにおいては、階下への騒音配慮から特殊なクッション材が裏面に貼られた素材を選ぶ必要があり、これが価格に大きく反映されます。今回のケースで使用されたフローリング材は、国内有名メーカーの中級グレードで、ケースあたりの価格は1万5千円(約1畳分)でした。6畳分で予備を含めて7ケースを発注し、材料費の合計は10万5千円となりました。これに加えて、床の端を処理する幅木の交換費用として8千円、古いカーペットの廃棄処分費として5千円が発生しました。人件費を除いた純粋な「6畳分のフローリング材料価格」としては、遮音性能という付加価値が含まれるため、一般的な戸建て住宅用の素材よりも2割から3割ほど高額になるのが特徴です。施工プロセスにおいては、まず古いカーペットとフェルトを剥がし、コンクリートの直床に直接接着剤で貼り付けていく手法がとられました。この際、接着剤の価格も6畳分で4千円ほどかかります。もしこれが無垢材であったなら、材料費だけで20万円を超えていたと推測されますが、メンテナンスの容易さとマンションの管理規約を遵守した結果、この価格帯が最適解となりました。結果として、6畳の部屋は見違えるほど清潔感が増し、アレルギーの原因となる埃の蓄積も抑えられるようになりました。リフォーム後の満足度調査では、素材の温かみと掃除のしやすさが特に高く評価されています。この事例から学べるのは、6畳という限られた空間であっても、住環境(特にマンションか戸建てか)によって選ぶべきフローリング材の種類が異なり、それに伴って予算も大きく変動するという点です。見積もりを取る際は、単に「6畳分」とするのではなく、必要な性能規格を明確にすることが、正確な価格把握への第一歩となります。
六畳間の床を刷新するフローリング材の費用