憧れのデザイン住宅を建てたとき、私は窓の見た目に非常にこだわりました。欧米のカフェで見かけるような、外側にパカッと開く縦すべり出し窓をリビングにいくつも配置したのです。家が完成した当初はそのスタイリッシュな外観に大満足していましたが、初めての夏を迎えたとき、私は重大なミスに気づきました。その窓には、網戸がついていなかったのです。正確に言えば、窓が外側に開く構造上、一般的な網戸が物理的に取り付けられない窓だったというわけです。窓を開ければ涼しい風が入ってくるのに、網戸がないために蚊や蛾が次々と侵入してきます。ハウスメーカーの担当者に相談したところ、外側に網戸をつけることはできないので、内側にロール式の網戸を後付けするしかないと言われました。しかし、後付けのロール網戸は窓枠の内側にそれなりの厚みを持つケースを設置する必要があり、せっかくこだわった窓のフレームのデザインが隠れてしまうというジレンマに陥りました。そこで私は、自分なりに「取り付けできない窓」を克服する方法を調べ尽くしました。最初は市販の貼るタイプの網シートを試してみましたが、見た目が安っぽくなってしまい断念。次に検討したのは、マグネット式の簡易網戸でしたが、頻繁に開け閉めする窓には不向きでした。最終的に私が選んだのは、横引きのプリーツ網戸でした。これはアコーディオンのように網が畳まれるタイプで、フレームが非常にスリムな製品を選んだおかげで、窓のデザインをほとんど損なうことなく設置できました。さらに、窓の開閉ハンドルに干渉しないよう、窓枠の外側に一段ふかした枠を追加して設置するという工夫も施しました。この経験から学んだのは、デザイン性の高い窓ほど、網戸の設置には高度な計算が必要だということです。設計段階で網戸の存在を忘れてしまうと、後から大きな出費やデザインの妥協を強いられることになります。もし今、おしゃれな窓に網戸がつかなくて悩んでいる方がいたら、焦って不格好なものを付ける前に、インテリアに馴染むスリムなプリーツ式や、窓枠の色に合わせた特注の固定式網戸を検討してみることを強くお勧めします。