趣味でギターを弾いているのですが、仕事が終わった後の深夜に練習したいという欲求が常にありました。しかし、近隣への音漏れを考えるとアンプを通すことはおろか、生音でさえ気を使ってしまい、思うように上達できない日々が続いていました。そんな時、部屋の一角を楽器演奏専用のスペースにするために防音壁のリフォームを行いました。今回こだわったのは、低音の振動をいかに抑えるかという点です。高音は比較的遮断しやすいのですが、ベースやギターの低音は壁を伝わって建物全体に響きやすいため、単なる遮音ボードだけでなく防振ゴムを使用した下地作りから依頼しました。職人さんとの打ち合わせで、壁の内部に密度が高いロックウールを詰め込み、その表面を吸音性のある有孔ボードや布クロスで仕上げることで、室内での音の響きも調整してもらいました。完成後、恐る恐るアンプのボリュームを上げてみましたが、部屋の外に出ても微かに聞こえる程度で、これなら隣家を気にする必要は全くありません。驚いたのは、部屋の中での音の聞こえ方が以前よりも格段に良くなったことです。無駄な反響が抑えられたおかげで、自分の演奏の細かなニュアンスがはっきりと聞き取れるようになり、練習の質が飛躍的に向上しました。リフォーム費用は私の小遣い数年分に相当しましたが、好きな時に好きなだけ演奏できる自由を手に入れた満足感は何物にも代えられません。また、この工事を行ったことで部屋の意匠性も高まり、まるで小さなスタジオのような雰囲気になったことも気に入っています。防音壁のリフォームは、単に音を閉じ込めるためのものではなく、自分の大切な趣味を心から楽しむための空間作りなのだと感じました。これから楽器を始めたい人や、同じように音漏れで悩んでいる演奏者には、専用の防音室を買うよりも既存の壁をリフォームする方が、居住空間を有効に活用できるため非常にお勧めできる選択肢です。賢く取捨選択を行うことで、予算内で最大限の満足度を得る住まいづくりが実現するはずです。
楽器の演奏を心置きなく楽しむための防音壁リフォーム体験記