子供がハイハイを始めるのをきっかけに、リビングのフローリングの一角にユニット畳、いわゆる置き畳を敷き詰めました。冬は足元が暖かく、夏は井草の香りが心地よく、家族全員でお気に入りのスペースになっていました。しかし、使い始めてから半年が過ぎた梅雨明けのある日、掃除のために畳を一枚持ち上げた私は、目の前の光景に絶句しました。フローリングの表面と畳の裏側一面に、黒い斑点状のカビがびっしりと広がっていたのです。毎日掃除機をかけ、表面はきれいに保っていたつもりだったので、そのショックは計り知れませんでした。よく考えてみれば、リビングは日当たりが良く暖かい反面、加湿器をフル稼働させており、さらに子供が寝転がることで畳の温度も上がっていました。一方でフローリングは冷たく、その温度差によって畳の下は常に湿った状態になっていたのでしょう。さらに、滑り止めのために敷いていた不織布のシートが湿気を吸い込み、逃がさずに溜め込んでいたことも原因だったようです。慌てて全ての畳を剥がし、消毒用エタノールを買いに走りました。カビを広げないように注意しながら、一枚一枚丁寧に拭き取り、ベランダで陰干しをする作業は丸一日かかりました。フローリング側にもカビが移っており、ワックスの隙間に入り込んだ黒ずみを取るのには相当な苦労を要しました。この経験から学んだのは、置き畳は「敷きっぱなし」にしてはいけないという鉄則です。それ以来、私は週末ごとに全ての畳を壁に立てかけ、部屋全体の空気を入れ替えることを習慣にしています。また、畳の下には空気の通り道ができるような専用の湿気取りシートを敷き、定期的にインジケーターの色をチェックするようにしました。一度カビが生えてしまうと、その胞子は部屋中に飛散し、家族の健康にも悪影響を及ぼしかねません。特に小さなお子さんがいる家庭では、見た目の清潔さ以上に、目に見えない裏側の環境に敏感になるべきだと痛感しました。今では井草の香りを楽しみつつ、湿気対策を万全にすることで、二度とあのような惨劇を繰り返さないよう細心の注意を払っています。便利な置き畳ですが、その裏側に潜むカビのリスクを甘く見てはいけない、というのが私の切実なアドバイスです。
我が家のフローリング置き畳にカビが発生した衝撃の記録