リフォームを検討している方の中には「キッチンが古くなったけれど、お風呂やトイレもそろそろ替え時かもしれない」と悩まれている方も多いでしょう。そんな時に検討したいのが、水回り三点、あるいは四点をまとめて一括でリフォームする「パックプラン」です。個別に時期をずらしてリフォームするのと比較して、一括で行うと一体いくらくらいお得になるのでしょうか。結論から申し上げますと、工事の内容にもよりますが、一般的には十万円から三十万円程度のコストダウンが期待できると言われています。なぜまとめて行うと安くなるのか、その仕組みは主に人件費と諸経費の削減にあります。リフォーム工事には、大工、水道屋、電気屋、内装屋など、多くの専門職人が関わります。例えば、キッチンを交換する日と浴室を交換する日を分けると、水道屋さんは二回現場に足を運ぶことになり、その分だけ出張費や基本料金が発生します。しかし、同じ期間にまとめて作業を行えば、一回の訪問で複数の箇所の配管接続を行うことができ、作業効率が飛躍的に向上します。また、廃材の処分費用も、トラック一台分にまとめて積み込むことで、個別に何度も運搬するより安く抑えられます。さらに、多くのリフォーム会社は、メーカーから一度に大量の設備を仕入れることで卸値の交渉を行っており、その利益をお客様に還元する形で「水回りセット価格」を実現しています。四点セット(キッチン・浴室・洗面・トイレ)の相場としては、標準的なグレードで百五十万円から二百五十万円程度に設定されていることが多いようです。これを個別に積み上げていくと、それぞれを単独で依頼した場合の合計額より確実に安くなります。ただし、いくらお得だからといって、パックプランには注意点もあります。提示されている金額に含まれるのが「標準工事費」のみである場合、既存の床下の補修が必要だったり、大型の設備を搬入するためにドアを一時的に外したりといった特殊な作業が発生すると、当日になって追加費用を請求されるケースがあります。一括リフォームを検討する際は、見積書にどこまでの作業が含まれているのか、そして自分の家の場合に発生しそうな追加費用はいくらくらいかを確認しておくことが不可欠です。また、まとめて工事を行うということは、一週間から十日間ほど自宅の全ての水回りが使えなくなる不便な期間が生じることも覚悟しなければなりません。金銭的なメリットだけでなく、生活への影響も含めて総合的に判断することが、賢明なリフォームへの近道となります。